2015年12月31日木曜日

大みそかに



友人が、ふるさと岡山より立派な殻付き牡蠣を送ってくれました。

大ぶりな身を少しだけ蒸し、レモンを少し絞っていただいたら、本当においしい!

今年一番のごちそうでした。

2015年12月29日火曜日

『ランチのアッコちゃん』

『ランチのアッコちゃん』 柚木麻子

本好きの友人たちの間で評価の高い柚木麻子さん。初めて手に取ってみました。

読後の感想は、「さらりと読めた」、これに尽きます。読みやすい文章とテンポよく進む話の展開で、週末の夜にソファでゴロゴロしながら、たまに本から顔を上げて家人と会話をしたりしながら読み進めていたら、あっという間に読み終わりました。

決して面白くなかったわけではないけれど、あと数ヶ月したら読んだことを忘れて、もう一度手に取ってしまいそう。毒にも薬にもならなかった感じかな。

それにしても、この装丁。仕事が忙しく、いつも「お弁当なんて、卵焼きとミニトマトだけで十分でしょ」というくらい手間暇は望めなかった母が作ってくれたお弁当を思い出します……。

2015年12月28日月曜日

adito(駒沢大学)


おいしそうに撮れていなくて申し訳ないのですが、アヂトの限定もん、和栗と柚子のパンケーキです。

パンケーキ自体はふわふわの軽くて薄い生地を重ねているため、トッピング多めでも、意外とお味はあっさり。

アヂトは定食が充実しているので重宝しています。



aditoカフェ / 駒沢大学駅桜新町駅等々力駅

昼総合点★★★☆☆ 3.0

2015年12月26日土曜日

『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』

『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』 渡邉格

経済の本としては物足りないけれど、パン屋さんの裏話として読むと、初めて知ることばかりで非常におもしろい。

パンが好きで、毎日食べているというのに、発酵だとか酵母の働きだとか、恥ずかしながらパンが焼きあがるまでの過程を全然知らなかったので、勉強になりました。

いわゆるマーケティングにのっとった売り方を真っ向から否定する姿勢は、耳の痛い話も多く、自分の仕事のあり方をいろいろと考えさせられます。

2015年12月24日木曜日

クリスマスケーキ



今年のクリスマスは夫が出張で不在につき、ホールケーキは断念。

ピエールエルメのノエルコレクションを買ってきて、長女と二人でいただきました。

赤い方はチーズケーキ。中に甘酸っぱいベリーが入っていて、さっぱりしたお味です。チョコレートの方はゴロゴロと大ぶりのナッツがたくさん入った濃厚なおいしさでした。

2015年12月23日水曜日

Mame-Hico Covivu(三軒茶屋)

今日はクリスマスの買い物へ。カフェマメヒコの隣のコーヴァイブにて、デカフェとティラミスで休憩。

なかなか好みのデカフェに出会えないのですが、マメヒコはおいしくいただける貴重なお店。ハンドドリップでいれていただくので香りがよく、深煎りすぎないすっきりした味わいが好き。





ティラミスはガラスジャーに入っており、食べ応え十分。ガラスジャーはずっしりと重いのですが、後日(もしくはイートイン後に)返却すれば容器代が返金されるシステムです。






甘さ控えめのクリーミーなマスカルポーネと、多めのココアパウダーが大人のお味。

一人では食べきれない大きさなので、ジャーごと持ち帰って、残りは家でゆっくりいただきました。


マメヒココーヴァイヴ洋菓子(その他) / 三軒茶屋駅西太子堂駅若林駅

昼総合点★★★★ 4.0



2015年12月20日日曜日

赤いチェックのスカート



赤いスカートを着たいという長女のために、王道ブランドで2枚選びました。

左はファミリアのプリーツで、右はバーバリーの台形スカート。ファミリアの方は吊りスカートにもなります。

丸襟の白ブラウスとカーディガンに合わせて、ちょっと懐かしい感じで着せたいです。

2015年12月16日水曜日

『はだかんぼうたち』

『はだかんぼうたち』 江國香織

江國さんの作品には、必ずと言っていいほど「昼間にお風呂に入るのが好きな人」が出てくるのだけれど、本作では、珍しくそれが男性(しかも72歳)で、「ふむ、なるほど。確かに近所のスーパー銭湯に行くと、昼間からのんびりお風呂に浸かってるおじいちゃん・おばあちゃんて多いよなぁ」と妙に納得しました。

登場人物が総じて低体温気味で、それが少し物足りません。なんとも「大人」で、まるく、都合よく着地した感があるのだけれど、もっとドロドロしてもいいのにと思ったのでした。

2015年12月15日火曜日

Drawer ガウンコート



Drawerでガウンコートを買いました。キャメル×オフホワイトのダブルフェイスがツボで。

このコート、かなり丈が長いのですが、とっても軽くて、まるで毛布のように暖かいのです。

肩周りがたっぷりしているので、コートの下に抱っこひもを付けられるのもいいな、と。


自分でもちょっとあきれるくらい、今年はDrawerのものばかり買っています。

2015年12月14日月曜日

Fortnum&Mason(二子玉川)


母と二子玉川でお茶。
大きなシャンデリア、お花柄のソファ席、そして、ポットで供される飲み物と2種類のケーキを選べるケーキセット。長居の要素、満載です。
優雅な気分に浸ってきました。


フォートナム・アンド・メイソン・ 二子玉川店紅茶専門店 / 二子玉川駅二子新地駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

2015年12月10日木曜日

DRESSTERIOR カシミヤニット



肌が弱いので、ウールやモヘアのチクチクが苦手で、着心地のよいカシミヤばかりに手が伸びます。

これはドレステリアが定番で出しているカシミヤ100%ニット。継ぎ目のないホールガーメント製法なので肌当たりがよく、ミンク加工のふわふわ感もやさしくてお気に入り。

毎年色違いを1つずつ買い求めて、すでに4着。今年は乳児がいるため毛足の長いニットは着られないので、普通のカシミヤリブタートルが気になっています。

2015年12月7日月曜日

『もの食う人々』

『もの食う人々』辺見庸

共同通信社の記者が、世界各地の食のようすを取材し、リポートする本。そんな予備知識しかなく、「たぶん、沢木耕太郎『深夜特急』のようなグルメ旅行記だろう」という予想を抱いてこの本を手に取ったのだけれど、数ページ読んで、この予想は大外れだったことに気づきました。

まず、グルメ本ではない。そして、旅行本でもありません。数々の取材の裏にあるのは、そこで暮らす人々への深い洞察と、その数ページを書くために何十冊もの文献を調べたであろう、それぞれの歴史や文化への理解。

各地の郷土料理に混ざって、人肉食あり、放射能汚染あり、囚人食あり。淡々とリポートされる世界各地の食のようすを読みながら、人間にとって「食べること」とは何かを深く考えさせられました。最初は図書館で借りて読みましたが、すぐに本屋に走って自宅用に新しいものを買い求めました。何度も読み返したい一冊です。

2015年12月1日火曜日

PETIT BATEAUのロンパース



新生児の50-60サイズが小さくなったので、冬に使える足つきロンパースを。

プチバトーのベビー服は着心地がよく、お洗濯にも強い、優れもの。



足の裏の部分が裏地と同じ柄になっていて、かわいい。

2015年11月28日土曜日

ジェラートピケカフェ ビオコンセプト(二子玉川)

長女と夫が「リトルプリンス 星の王子さまと私」を観ている間、私は次女とカフェでのんびり。




タカシマヤB1Fのこちらのお店は、予約ができ、子ども用にプレイスペースがあり、しかも授乳室まで併設されているという、子連れにうれしいことづくめ。

ガレットは、厚めの生地をカリッとやや硬めに香ばしく焼き上げられており、エシレバターの塩味が効いていて、とってもおいしい!

くるみとピスタチオがたっぷり入ったはちみつを付けるとカリカリと楽しい食感になり、食べ飽きることありません。ピスタチオのアイスも甘さ控えめで、さっぱりといただけました。

ジェラートピケの甘い世界観ぴったりのかわいらしい見た目ながら、味の方は本格派の素敵なお店でした。



ジェラートピケカフェビオコンセプト自然食 / 二子玉川駅二子新地駅

昼総合点★★★★ 4.0

2015年11月20日金曜日

LAURENCE DOLIGE ニット



あまり柄物は着ないのですが、なんとなく冬っぽい柄のものを着たくなって。




2015年11月19日木曜日

Bubby's(二子玉川)

どうしてもバビーズのアップルパイが食べたくなり、二子玉川のお店に駆け込みました。



なんだかちっとも美味しそうに撮れてなくてお店に申し訳ないのですが、大きくカットされたりんごがごろごろと入っていて、ボリューム満点!それでいて、とろけるようなやわらかい食感に感激します。

ザ・アメリカン!な見た目に反して、アップルパイはりんごの酸味でさっぱりいただけます。たっぷり添えられたクリームは柔らかめにとろりとホイップされていて、こちらも甘さ控えめ。

飲み物とセットで850円という価格もうれしい限り。ファミレスのような大きなソファーのボックス席がたくさんあるので、子連れでものんびりできてありがたいです。


バビーズ 二子玉川カフェ / 二子玉川駅上野毛駅二子新地駅

昼総合点★★★★ 4.0

2015年11月15日日曜日

Drawer パフスリーブニット



数年前に購入したドゥロワーのネイビー×ホワイトのボーダーニットが大好きで、冬になると週1くらいの頻度で着ています。

控えめなパフスリーブも、暖かくて使い勝手のよい9Gの程よい厚地も、カシミヤ100%の柔らかい素材感も、すべてパーフェクト!

今年からはパフスリーブではない普通のボートネックのものも出ると伺ったのでお店をのぞいてみましたが、結局、定番のパフスリーブで、色違いのホワイト×ネイビーを買って帰りました。

いいんです、大好きなんだから。





'OLU'OLU(松陰神社前)

公園の帰り道に、古民家のような佇まいのカフェでお茶を。






むちっとした生地の、やさしいお味のドーナツ。穴が小さくて、ユニークな見た目もかわいらしい。

心地がよくて、ついつい長居してしまいました。



'OLU'OLUベーグル / 松陰神社前駅世田谷駅若林駅

昼総合点★★★☆☆ 3.0

2015年11月10日火曜日

MERCI BAKE(松陰神社前)

今日は散歩がてら、焼き菓子がおいしいメルシーベイクへ。

欲張って、レアチーズと黒糖くるみのタルトをいただきました。





レアチーズはザクザクしたビスケットがたっぷり!その下には濃厚チーズが潜んでいます。チーズに酸味はあまり感じられず、マスカルポーネ系のマイルド&クリーミーなお味。ビスケットと一緒にいただくと、食感が楽しくて本当においしい!

蓋つき瓶で提供されるので、食べきれなかった分は持ち帰りに。



黒糖くるみのタルトは、くるみがたっぷり入った生地がカリッと香ばしく焼き上げられていて、こちらも悶絶もののおいしさ!




コーヒーが飲みたかったのですが(メルシーベイクはコーヒーもおいしい!)、カフェインを控えているため、ミントティーをいただきました。さっぱりして、スイーツとの相性抜群。ポットで出してもらえるのもうれしい限りです。



メルシーベイク (ケーキ / 松陰神社前駅、世田谷駅、若林駅)
昼総合点★★★★ 4.5

2015年10月28日水曜日

KaonのカットソーとJILL STUARTのワンピース



プリンセスブームの続く長女の秋服。どちらも、すでに何回も着ているため、くったりしてしまっていますが…

Kaonのカットソーはレースのプリントがされているもので、長女が生まれてすぐの頃に私とおそろいで買ったもの。ようやく110サイズを着られるようになり、日の目を見ました(私の方は今や好みと外れてしまったので、もうほとんど着ていませんが……)。


2015年10月27日火曜日

TIME & SPACE(二子玉川)

二子玉川にbillsがオープンしたというので伺ったところ、平日の10時だというのに長蛇の列!
仕方なくあきらめて、穴場のカフェ「TIME & SPACE」へ。ここは壁にずらりと並んだアナログレコードが表すように、いつもすてきな音楽が流れていて、本当に居心地のよいお店なのです。

注文してから待つこと10分。バターのなんとも言えない香りを漂わせながら、お皿が出てきました。



上に乗っているバナナは、カリッとキャラメリゼされていて、香ばしく、食感もたまらない!
パンケーキも絶品!バターの塩気が効いていて食欲をそそります。外側はカリカリ、内側はしっとりふわふわの絶妙さ。あっというまに2枚ペロリと平らげてしまいました。

2015年10月15日木曜日

『穴』

『穴』小山田浩子

描写が非常に生々しくて、ページをめくるたびに田舎暮らしの窮屈さに押しつぶされそうになります。でも、この「日本の地方っぽいリアルさ」があるからこそ、一歩間違えるとファンタジーに傾いてしまいそうなこのお話を、すごく現実的にしてくれていると感じました。

しかしまぁ、田舎の生活が想像できない都会育ちの人には、「動物を追いかけて行って穴に落ちるなんて、『日本版 不思議の国のアリス』か!」と思ってしまうかも。

2015年10月7日水曜日

CARVEN ワンピース



産後に着ようと楽しみにしていたCARVENのワンピース。

2015SSのものなのでコットン素材だけれど、カーキだし、秋も着れるかなと思って。


2015年10月3日土曜日

『楽園のカンヴァス』

『楽園のカンヴァス』原田マハ

以前、『本日は、お日柄もよく』を読んで撃沈した原田マハ。代表作を読んでおこうと思ってリベンジした本作は、なかなかおもしろかった!

恥ずかしながら、絵画の心得は皆無のため、“ルソーの「夢」”と言われても、どの作品なのかすぐにピンとこなかったくらいの無教養ぶりですが、そんな私でも最後までワクワクと楽しみながらページをめくることができました。ただ、物語の設定は本当に面白いのだけれど、残念ながら文体とか表現とかはあまり好みではなく……。

画家の一生に思いを馳せながら、作品に込められた思いをあれこれ思案できる素敵な物語でした。

2015年10月1日木曜日

PATACHOUのベビードレス



二人目だし、仕事が産休に入ってから切迫早産で入院してしまったこともあり、次女の出産に際してはほとんど新しいものを用意しなかったのですが、長女のおさがりばかり…というのもなんだか不憫に思えて、慌ててお洋服を何枚か新調しました。

長女のときも好んで着せていたPATACHOUで、やさしい花柄のベビードレスを。

50-60サイズのお洋服は、生後まもないわずかな時期しか着ることができませんが、だからこそ小さく可愛くて、貴重だなと思っています。

2015年8月9日日曜日

MELLOW BROWN COFFEE(奥沢)



奥沢の熱帯魚ショップへ行った帰りに立ち寄ったメロウブラウンコーヒー。

ハワイのカフェのような開放感のある空間に、ゆったりしたソファ席がいくつもあって、居心地のよいお店。ローカフェインのコーヒーがあるのも、妊婦にはうれしい。


メロウ ブラウン コーヒー 自由が丘本店カフェ / 奥沢駅自由が丘駅緑が丘駅

昼総合点★★★☆☆ 3.0

2015年8月4日火曜日

「アリスのままで」

「アリスのままで」を観てきました。


コロンビア大学の教授である言語学者のアリスが50歳で若年性アルツハイマー病と宣告され、病と闘い、受け入れていく日々が描かれています。病気が遺伝性のものであることを伝えたときの子どもたちの微妙な反応や、変わりゆく妻の姿を直視できない夫の姿など、生々しくて、苦しくなりました。

アリスは病気によって多くのことを忘れていってしまうけれど、その時その時ごとに喜びや悲しみなどの感情を味わっているのであり、当たり前だけれど、きちんと存在し、生きているのですね。

普通の闘病記のように、難病のつらさをクローズアップして、アリスを悲劇のヒロインに仕立て上げるのではなく、一人の人間として生き生きと描かれていたことが素晴らしく、それがなおさらに病気の恐ろしさを際立たせていました。


大好きなジュリアン・ムーアは本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞! 充実した毎日を送る美しく知的な女性が、病魔に怯え、苦悩し、そして病気の進行とともに次第に表情を失っていく様子は胸に迫りました。



足を運んだ109シネマズ二子玉川では、「アリスのままで」の隣のスクリーンで「アリのままでいたい」という昆虫ドキュメンタリーを上映中。あまりの紛らわしさに、チケットを間違えて購入してしまっていないか、何度も確認したのでした。

2015年8月3日月曜日

Repetto ポシェット



6月中旬から7月末まで入院していたので、夏物セールは行けずじまい。

とはいえ、病院のベッドの上で見ていたオンラインストアで、このバッグを買いました。

長財布がギリギリ収まるような小さなポシェットですが、上の子の保育園の送り迎えのときなどは、スマホと鍵だけ入ればいいかな、と。

2015年8月1日土曜日

『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』

『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』ジュノ ディアス

すごい本を読んでしまった……。本を読んでこんなに興奮したのは久しぶり!

主人公オスカーの饒舌すぎるオタクっぷりを暑苦しく、疎ましく感じながら読み進めていくと、次第に彼の圧倒的な知識と純粋すぎる人間性に引き込まれ、いつしかオスカーのことが大好きになっている自分に気づきます。

「短く凄まじい」のとおり、とにかくスピード感のある作品。はじめは文字量が多いこともあってなかなかスムーズに読み進めていけなかったのだけれど、第1章が終わるころにはページをめくる手を止められなくなっていました。

オスカーを通して語られる細かすぎるサブカル情報を除けば、暴力とセックスばかりが描かれるアクの強すぎるお話ですが、なぜか読後感はすがすがしく爽やかで、最後には不覚にも涙を流しました。好みは分かれるところだと思いますが、誰かとお酒を飲みながら感想を共有したい一冊です。

2015年7月30日木曜日

『月と蟹』

『月と蟹』道尾秀介

鎌倉の海と山の景色だけでなく、そこに吹く風の音や、山道のじめっとした湿気までも感じられるような豊かな描写で、まるで自分が鎌倉で幼少期を過ごし、大人になってその思い出を振り返っているかのような不思議なノルスタジーを味わいました。切迫早産で入院中に読んだので、殺風景な病室を抜け出せたかのような気持ちのよい読書タイムでした。

おそらく本作を映像で表すと、陳腐な家族ドラマにしかなり得ないのだろうけれど、小説ならではの情緒にあふれた作品で、読書のすばらしさを改めて確認しました。

2015年7月26日日曜日

『64(ロクヨン)』

『64(ロクヨン)』横山秀夫

NHKの連続ドラマがすごく面白かったので、すぐに原作を借りてきて、もうすぐ臨月の大きなお腹に分厚い本書を乗せ、手に汗にぎりながら一気に読みきりました。

未解決の幼女誘拐事件がストーリーの柱ではあるものの、いわゆる犯人探しのサスペンスではなく、事件扱う警察内部の人間関係を描いた社会派小説とでもいうべき作品。

世の中で最も正義的なイメージのある警察(県警)における政治事情、腹の探りあいと足の引っ張り合い、根回し、裏工作、心理戦……大の大人の男たちが、困ったり焦ったりにやついたり弱ったりしているようすを、善良な一般市民の視点から気持ち悪く眺めた感じ。警察といえども、組織とは多かれ少なかれドロドロを含んでいるのでしょうね。

ちなみに、NHKドラマは原作にかなり忠実に作られており、よくまとまっていたなぁと感心。胎教にはよろしくなさそうだけど、また折をみて観返したいです。

2015年7月1日水曜日

『キャプテンサンダーボルト』

『キャプテンサンダーボルト』伊坂幸太郎・阿部和重

合作とは思えない合作。どちらがどこを担当したのかさっぱりわからないほど上手にブレンドされており、素直に1つの作品として楽しめます。

話のテンポが悪かったり、盛り上がるべきところがあっさりしすぎていたりと、やや物足りない部分があるのも事実。率直に言って、『ゴールデンスランバー』の方が断然おもしろい。

それでも、二人の主人公が知恵を出し合い、励ましあいながら敵に向かう姿は、まさにプライベートでも仲良しだという作者二人に重なる部分があって、なんだかもう微笑ましくすらあります。

あまり深く考えずに一気に読み通して、ハラハラドキドキの世界を楽しんだら、それでいいんじゃないかな。

2015年6月1日月曜日

『フランス人は10着しか服を持たない パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣』


「フランス人は10着しか服を持たない パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣」ジェニファー・L・スコット

断捨離の参考になるかなと思って読んでみました。

手間隙かけて料理を作り、食事の時間を家族で大切にすること、普段着にこそ上質なものを取り入れ、余分な物は所有しないこと――これは、日本でいうところの『クロワッサン』や『天然生活』あたりが唱える「ていねいな暮らし」なのでは。

とはいえ、日本の「ていねいな暮らし」がいささかほっこりし過ぎるのに対し、パリの「シックな生活」はもっと色気のある印象。例えば、パリにおける「シルクの下着」は、レースがふんだんに使われた繊細なデザインのものを指すのに対し、日本におけるシルクの肌着といえば、5本指靴下だったり腹巻だったりするわけですから……。

ちなみに、原題は“Lessons from Madame Chic: 20 Stylish Secrets I Learned While Living in Paris”。編集者はずいぶん扇情的な邦題を付けたものですね。


2015年5月30日土曜日

CINNABON(二子玉川)



大好きなシナボンが二子玉川に!

シアトルズベストコーヒーのLサイズと一緒に。

これで、明日、明後日分の糖分は摂れたかな……。



シナボン/シアトルズベストコーヒー 二子玉川ライズ S.C.店洋菓子(その他) / 二子玉川駅二子新地駅上野毛駅

昼総合点★★★☆☆ 3.0

2015年5月15日金曜日

「セッション」

「セッション」を観てきました。



音楽大学に通うニーマンは、名門フレッチャー教授のバンドにスカウトされて意気揚々と練習に参加するも、待ち受けていたのはフレッチャーの異常なまでに完璧主義のレッスン。それでも、フレッチャーの期待に応えようと練習に練習を重ねますが、罵声を浴びせられ、理不尽な罠を仕掛けられ、ニーマンはじりじりと追い詰められていきます。

ほとばしる汗、繰り返される怒号と罵声、文字通り血のにじむ努力……。ドラマーが主人公の青春映画、くらいの軽い気持ちで観に行ったら、ほっぺたを勢いよくぶん殴られた感じ。「これはロッキーか!?」と思うほどに、超体育会系の作品でした。

汚い足の引っ張り合いや仕返しに次ぐ仕返しに、ただただあんぐりと口を開けて観るほかはないのですが、それがただの泥仕合に終わらないのは、両者に一貫した音楽愛が感じられるから。メトロノームのように静かにセッションのリズムを支える役割を果たすこともあれば、叩きのめすかのごとく打ちまくり、荒れ狂う嵐のような音を奏でることもあり、ドラムという楽器の振り幅の広さを改めて見せつけられました。


2015年5月1日金曜日

『光媒の花』

『光媒の花』道尾秀介

図書館で偶然手に取った本が、予想を上回る良書でした!

収録されている6つの短編は、それぞれが独立しつつも互いに薄く紐づいています。どれも総じて暗く、登場人物は皆、闇を抱えているのだけれど、どことなく希望が感じられる話に仕上がっているため、欝々とせずに読むことができました。

ただの「ミステリー小説」に分類してしまうのはもったいない、叙情に富んだ作品。ほかの作品も読んでみたいです。

2015年3月20日金曜日

『謝るなら、いつでもおいで』

『謝るなら、いつでもおいで』川名壮志

2006年に佐世保で起きた、小6女児による同級生殺害事件のノンフィクション作品。加害者が「14歳未満の少年」であるがゆえに、「“なぜ”自分の娘が殺されたのか」という遺族の問いが届かないむなしさ、やるせなさ。

遺族、加害者の家族、著者を含めたその周りの人々……皆、一様に悲痛で、えぐられるような胸の痛みがあり、読み進めるのが本当につらかった。

でも、元新聞記者である筆者の「被害者の遺族にかなり近しい第三者」という特異な視点のおかげで、はじめは遺族に同情し、加害者女児に対する不信感や怒り全開だったものの、そのうちに加害者少女の現在や将来について思いを馳せ、彼女の「可塑性」を信じたいと思えるようになっていきました。

タイトルとなっている「謝るなら、いつでもおいで」は、殺害された女児のお兄ちゃんの言葉。絶望の中に一筋の光が示されているのが救いでした。

マタニティワンピース



なかなか好みのものにも出会えなかったこともあって、長女を妊娠中はボトムス以外はマタニティ服は買わずに乗り切りました。マタニティ服は着れる期間が短いですしね。

でも、今は韓国製のプチプラブランドが増えて、マタニティ服の種類が豊富になっていてびっくり!

ためしに、ワンピースを1つ購入してみました。ボンディング素材なので、冬から春にかけての今の季節にいいかなと思って。