2007年10月21日日曜日

「Writer's Block」

Writer's BlockPeter Bjorn And John 


KateSpadeの店内で流れていた"Young Folks"が気に入り、初めてPeter Bjorn And Johnを聴きました。

口笛ソングことYoung Folksは素敵な曲で、青春時代の気楽さだとか前向きさだとか、「友達と一緒なら、どんなにくだらないことでも笑いあえる」みたいな感覚がよみがえります。特に、ビデオクリップが秀逸!何度見ても楽しい!




とはいえ、「Writer's Block」はスランプとか行き詰まりとかそんな意味らしいので、アルバム全体としては閉塞感みたいなものが漂っているのかしら? 私はそんな印象は受けなかったけれど


2007年10月15日月曜日

「空洞です」

「空洞です」 ゆらゆら帝国


なんと完成度の高いアルバム!

「空洞」に対するイメージは人それぞれだと思いますが、私にとっては、とろけるように心地よく耳触りの良い音楽でありながら、それでいて少し物足りないというか、やや不安感を覚えるような感覚がまさに「空洞」で、聴くたびに「なるほど!」と膝を打ちたくなります。

これをライブで聴いたらどうなるんだろう、とワクワクします。


2007年10月12日金曜日

『国家の罠 ―外務省のラスプーチンと呼ばれて』


鈴木宗男の腰巾着にして外務省のラスプーチン、佐藤優氏。彼の著書はどれも知的で教養に満ちていて、読むだけでなんだかとっても自分が教養豊かな人になれたかのような気分になってしまいます……。

背任容疑で逮捕されてからの拘置所生活や、実際に体験したペレストロイカなど、非常に興味深いことばかり。ノンフィクション手記でありながら、サスペンス小説のような事件性や陰謀にあふれていて、ドキドキしながらページをめくる手を止められず、明け方までかかって一気に読みきりました。


2007年10月5日金曜日

『フェルマーの最終定理』

『フェルマーの最終定理』 サイモン・シン著

すごくおもしろかった!なんとも知的好奇心をくすぐる作品で、ぜひ、たくさんの人にお勧めしたいです。

何世紀もの間証明されなかったフェルマーの定理を、なんとかして自分こそが証明したいと取り憑かれ、人生を棒に振った何人もの数学者。「ちり」を積み上げるような地道な研究とひらめき、ピタゴラス集団の陰湿なイジメ……。天才数学者ワイルズの完全証明に至るまでの波乱に満ちたドラマを軸に、3世紀にも及ぶ数学者たちの苦闘を描く、数学ノンフィクション作品です。

数学の専門知識なんて不要で、むしろ、これを読めば数学に興味が湧くこと請け合い。数学が苦手だった中高生時代に出会いたかった!

『裸でも生きる―25歳女性起業家の号泣戦記』

『裸でも生きる―25歳女性起業家の号泣戦記』山口絵里子著

大学の後輩でもある著者・山口絵里子さん。 motherhouse というバングラディシュのジュート素材を使ったバッグ屋の社長で、とにかくものすごくパワーのある方です。

本書は、山口さんがこの事業にたどり着くまでの経緯と、軌道に乗せるまでの奮闘ぶりが率直に語られています。本書を読むだけでもわかるのは、とにかく「周りを巻き込む能力」がずば抜けて高いということ。彼女の熱意に触れた人が協力の手を差し伸べ、どんどん巻き込まれていく様子がうかがえます。

motherhouseは、フェアトレードではないものの、途上国に対する支援を目的とした国際社会への貢献をミッションとする会社。一消費者の正直な意見としては、今の商品は「途上国への社会貢献」という意味づけがなければそこまで魅力的に映らないものも多いのですが、今後どんどん磨きをかけて、いつかバングラディシュ製であろうがなかろうが、商品の魅力だけで売れるアパレルブランドに育ってほしいと応援しています。