2008年8月30日土曜日

「ONCE ダブリンの街角で」

ONCE ダブリンの街角で」を観ました。



低予算感を隠さない極めて地味なキャスティングでしたが、それだけに素朴なストーリーが際立ち、心に染み入りました。

主人公演じるアイリッシュ・ロックバンドThe framesのボーカル、グレン・ハンサードが大変なる犬顔!普通にしていても哀愁漂います。ストリートミュージシャン役なんて言ったら、たいていは10代か20代のキャスティングとなりそうなところですが、グレンはどう見ても30代で、それだけに「この年になってもストリートミュージシャンかぁ…そりゃ、女にも逃げられるだろうな」という現実味が出ていました。他に出てくるストリートミュージシャンたちもかっこよくて、ダブリンに行ってみたくなったのでした。

とにかく、音楽が素晴らしい。切ないまでの喪失感が歌われるあたりとか、もう、画面にくぎづけです。心を打ちます。

2008年8月26日火曜日

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008

RSR2008 in Ezoに行ってきました。

初日は雨で、最高気温が20度という夏とは思えない寒さ。歯をカチカチ鳴らしながらテントを張り、やっと雨がしのげる部屋ができたときの嬉しさと言ったら!夏フェスにお決まりのカキ氷もビールも手を出したい気分になれず、食べたのは温かい味噌ラーメンばかり…。でも、今まで参加したフェスの中で、文句なしに一番楽しかった!




2008.8.15 ~The 1st day~

●くるり
初めてのテント設営に思いのほか手間取ってしまい、無事に荷物をテントにしまい込んだ頃には、なんだかすでに昼寝したい気分に…
…。朝も5時起きしていますからね…。そんなわけで、巣作りに満足してしまい、とろとろ歩きながら遠く離れたテントサイトから会場に戻っていたところ、会場内から「ワンダーフォーゲル」が!一気に目が覚めた気分で、ステージまで駆け足。「さよならリグレット」など新曲3曲も十分楽しめたし、なかなかよい出だしです。

●矢野顕子
遠くレミオロメンを聴きながら味噌ラーメンで腹ごしらえをして、次に向かう先は残り数曲になった矢野顕子さん。こじんまりしたピアノの発表会のようなステージに、美しい矢野さんの音色。申し訳ないことですが、なんだかすっかり気持ちよくなり、立ったまま眠くなってしまったのでした。

●鼠先輩
ステージ間を移動している間にたまたま見かけた鼠先輩。意外にも、歌がお上手でした。客席まで降りてきて盛り上げてくれるあたり、さすが芸人。見る気はなかったのに、ついつい立ち止まって笑わされてしまいました。

●曽我部恵一ランデヴーバンド
明日2日目のサニーデイも楽しみだけれど、まずはここから。雨も小雨になり、夕暮れ時に美しい曽我部さんの歌声というシチュエーションに酔ったのもあるかもしれないけれど、とにかく、今まで見た曽我部恵一バンドのライブの中でも、とびぬけて良かった!「あれ、曽我部さんてこんなにきれいな声をしていたんだっけ?」と思ってしまうほど音響もよく、コアファンだけに囲まれている感じのこじんまりしたステージで、曽我部さんの表情まで読み取れる距離もすばらしかった。「日に日にメンバーが増えてる曽我部恵一ランデヴーバンドです」という紹介から「好きな女の子に電話をしたくなってきた」という曲フリ、加山雄三のカバーもすべてナイス!このステージを聴けただけで北海道に来た甲斐があったなぁといたく感動したのでした。

●スチャダラパー
予想通りの楽しいステージ!「今夜はブギーバック」が流れたときには、思わず興奮してワーッと前に走って行ってしまいました。普段ライブに行くことのないスチャダラのようなステージを聴くと、あぁフェスに来たんだなぁという実感が湧いてきたのでした。

●電気グルーヴ
菊池成孔ダブ・セクステットを聴く予定でしたが、日が沈んで寒くなってきたので踊れる方へと自然と足が…
。初めての電グルでしたが、非常に楽しかった!「ママケーキ」とか、正直、よくわからないものもありましたが、とにかくぴょんぴょん飛び跳ねて、最後の方には足がつらくてジャンプできなくなったほど。
ちなみにこのライブがとても楽しかったので、帰宅してからTSUTAYAでアルバム借りて家で聴いてみましたが、どうもイマイチ。やはり家ではフェスは再現できず。

まだトリのKEN YOKOYAMAさんが残っていましたが、疲労困憊のためテント戻って爆睡。


2008.8.16 ~The 2nd day~

前日の寒い雨に比べたら、なんていい天気!寒いけれど、晴れています!

●怒髪天
ガガガSPへ行くという友人(23)のことを若いなぁと感心しつつ、怒髪天へ。ステージに広がるふんどし姿の男たち。気合十分。しかし、どうにもこうにも低血圧な私はイマイチ盛り上がれず、1曲だけ聴いたらビールを飲みに抜け出す。フードコート隣のガガガでは、テントが大きくタテ揺れ。終わったら大汗をかいた集団が大量に出てきて、先を争ってポカリを買っていました。アーステントの横にポカリスエットって、完璧に計算されているなぁと感じた瞬間でした。

●元ちとせ
BEAT CRUSADERSを聴く予定でしたが、夜に備えて一旦テントに戻って昼寝。2時間寝てスッキリ。勝手にしやがれを聴きに行くつもりが、ボヘミアンガーデンが思いのほか遠く、途中のグリーンオアシスで元ちとせを聴く。みんな座って静かに聴いていました。なんとも聴かせる、美しい歌声でした。今頃サンステージではザ・クロマニヨンズが大騒ぎしているんだろうなぁ、みんなペットボトルとか放り投げているんだろうなぁ、あそことは流れている時間が違うなぁと思いつつ…


●Mr.Children
中学生のころから聴いているミスチル。
ステージの端から桜井さんが現れたときのかっこよさと言ったら!一緒に小林武史も出てきて、それはそれでサプライズだったけれど、そんなサプライズになかなか気付けないほど桜井さんに目が釘づけ!本当にかっこよかったです。欲を言えば、比較的最近の楽曲が続いたので、1つくらい昔のをやってほしかったな。

●椎名林檎
いよいよ本格的に夜になり、寒さも倍増。花火を見ながら寒さに震えていたら、先ほどステージが遠いから諦めた勝手にしやがれの斉藤さんに偶然お会いする。あぁ、聴きに行っておけばよかった。そうしたら「すごくステキでした」とか言えたのに・・・と猛省。椎名林檎は事変ばりに騒げるかと思いきや、予想に反してアコースティックライブ。満月がぽっかり浮かび、なんとも幻想的なステージに、白い衣装の椎名林檎と弦楽四重奏。美しい。あぁ、こういう人もいるんだなぁ。でも、最後の方はちょっと食傷気味だったかな。

●ZAZEN BOYS
なぜかかなり前方に陣取ってしまったザゼン。「ザゼンでこんな前の方で聴いてたら死ぬ!」という友人の心配もよそに、かなりアダルトなステージ。ザゼンのライブが初めての私は、なんか拍子抜け。

●ゆらゆら帝国
楽しく朝日を拝むために一旦テントサイトに戻って、テントをたたむ。・・・が、予想外に手間取ってしまい、ゆらゆらを見逃す!なんてこった!この2日間で一番ショックだったのが、ゆらゆらを聴けなかったことなのでした。東京に戻ったらライブ行こうと胸に誓いました。無念です。

●サニーデイ・サービス
サニーデイが始まるのは夜中の3時から。半袖Tシャツの上から長袖を2枚を重ね着してもまだ寒い蝦夷の夜。ひたすら味噌ラーメンと焼酎お湯割りで暖をとりながら、サニーデイの登場を待ちました。ほろ酔いの中、ようやく曽我部さんが登場したときには、なんだかものすごくホッとしたものです。やっと3時になった、もうすぐ日が明けて暖かくなるんだ、と。
「baby blue」「恋に落ちたら」の後、「ご無沙汰しております、サニーデイ・サービスです」のご挨拶。素朴だー。「まったく変わってないね」とかなんとか言っていたけど、曽我部さん、すごく太りましたけどね!前日のランデヴーバンドとはまたちょっと違うトーンで淡々と進み、「サマー・ソルジャー」まで王道が続いてすっかり温かい気分に浸ったところで、「もう1曲やってもいいですか?」で「コーヒーと恋愛」。ちょうど前日に「東京」を聴いたこともあり、嬉しい気分になってステージ終了。うーん、すばらしい、いいライブでした!寒い思いをしても北海道に来てよかった!

●東京スカパラダイスオーケストラ
いよいよ空もうっすら明るくなりつつあり、あぁライジングサンだなぁなんて思っているところで、大トリのスカパラ登場。直前まで飲んでいた焼酎でいい気分になっていたこともあり、楽しく踊りまくりました。一人でも十分楽しいスカパラ!途中、伊藤ふみおが登場してからは、周りが飛び跳ねすぎてステージ見えず。それでも十分楽しいスカパラ!




こうして、「楽しい!」を連発している間に3日目の朝日を迎えていたのでした。早くも、来年はどのフェスに行こうかなぁとワクワクしています。

2008年8月14日木曜日

サマー・ソルジャー

ライブに行ってみたいアーティストを挙げるとしたら、1番目はビートルズ。そして、何番目かに必ず挙げるのがサニーデイ・サービスでした。でも、私が大学時代に初めてサニーデイを聴いたときにはすでに彼らは解散しており、当時は自分の出遅れ感を呪ったものです。

だから、今年のライジング・サン ロックフェスティバル’08でサニーデイ・サービス再結成のニュースを耳にしたときには、文字通り飛び上がって喜びました。

明日から、待ちに待ったRSR in蝦夷。

ロックインジャパンやフジロックなど夏フェスには何度か参加していますが、実はキャンプ泊は初体験。天気も悪いというし、この時期の北海道の夜はテントで寝るには寒すぎると聞きますが、そんなことはまったく気にならないくらいに、今はサニーデイを聴けることが楽しみで仕方ありません。

筋金入りのバックパッカーの夫から借りたゴツいリュックを背負って、楽しんできます!

2008年8月9日土曜日

ぼんぼり祭り

鶴岡八幡宮で開催中のぼんぼり祭りへ行ってきました。鎌倉在住の著名人が描いた書画をぼんぼりに仕立てたこのお祭りは、風情があって、大好きな夏の鎌倉のイベントです。

養老孟司さん、松岡正剛さん、岡田武史さん、
朝丘雪路さん、竹中直人さん……。鎌倉在住の著名人て、たくさんいらっしゃるのですね。私の一番のお目当ては、もちろん庵野秀明&安野モヨコ夫婦!オチビサン、大好きです。