2012年8月1日水曜日

『舟を編む』

『舟を編む』 三浦しをん

芥川賞や直木賞よりも本屋大賞が好きで、今まで読んだことがない作家との出会いを目的に、よく手に取ります。2012年度の本屋大賞である本作は、自分の仕事に通じるものがあり、かなり響きました。

編集という仕事は、実に地味な縁の下の力持ちなのです。考えれば考えるほど思考がこんがらがってしまい、何度も手直しすればするほど本質から遠ざかっていくことたびたび……。

「編む」という言葉の深さを改めて感じさせられた一冊。よい出会いをしました。