2010年6月28日月曜日

「SEX AND THE CITY 2」



SEX AND THE CITY 2を観ました。TVドラマ版も、2年前の映画版も大好きだったので、もう公開前から待ち遠しくて!

でも残念ながら、SATC2はお金をたくさんかけたファッションショー。細部があまり丁寧に描けていなくて少し期待外れでした。特に、アブダビに旅立ったあたりから、完全なドタバタ劇に仕上がっていて観ているのがつらかった。中東文化への敬意が感じられなかったのも残念。

とはいえ、エンターテイメント性は十分で、豪華なファッションと主人公たちの掛け合いを存分に楽しんできたのでした。観終わった後にはアブダビに行きたくなりました!まぁ、SATC2の撮影は実際にはモロッコで行われたそうですが。

2010年6月19日土曜日

小沢健二 ひふみよツアー




5/25と6/9に、小沢健二ひふみよツアーに行ってきました。5/25は中野サンプラザ、6/9はNHKホールにて。なんといっても、13年ぶりのライブツアー。このプレミアムチケットを2回分も取れたこと自体が、もう奇跡的です。

両方とも、とてもすばらしいライブでした。今まで行ったライブの中で、まちがいなく一番感動した。

でも、本当はけっこう不安だったのです。長らくメディアに登場していなかったオザケンがすごくイタいおじさんになっちゃってたらどうしよう……とか、青春ど真ん中で聴いてきた音楽がただの懐メロに聴こえてしまったらどうしよう……とか。期待値が高いだけに、失望するのが怖くて怖くて。

でも、杞憂でした。90年代とは全然異なる2010年ver.は、想像以上に素晴らしかった!生で聴けて本当にうれしかったです。




会場が暗くなり、突然流れ出す美しいピアノの旋律。あ、「流星ビバップ」だ!と思った瞬間、CDでしか聴いたことがなかったあの声が。静かな詩の朗読の後、「僕らが旅に出る理由」でパッ!とステージにライトが照らされた瞬間の、会場の沸いたことといったら……。思い返すだけでも胸が熱くなります。

黄金ナンバーが続いて会場が大きく盛り上がると、ちょっとクールダウンさせるかのように所々で詩の朗読が挟み込まれ、聴き手は、この13年間に小沢健二がどんなことを経験し、考えてきたのかに耳をすませ、その体験を共有する。歌う曲は同じでも、歌い手は常に進化し、挑戦しているのだとしみじみ感じました。

初めて小沢健二を聴いた高校時代、田舎の高校生であった私には「渋谷系」というものがどうにもピンとこなかったし、「仔猫ちゃん」と口にする王子様キャラのこの偏差値の高いクネクネした人が、あまり好きになれなかったものです。今だって、歌は好きだけど、あの躁状態の小沢健二にはなじめない。でも、2010年に再会した小沢健二は、当時よりもおでこが若干広くなっていて、もっと落ち着いていたけれど、相変わらずの細腕でギターをかき鳴らし、とても一生懸命歌を歌っていた。

隣の席の大学生くらいの男の子二人組は、あきらかに小沢健二をリアルタイムで聴いたことがない年代で、それなのに「今夜はブギーバック」のラップを完全に歌いきり、ドアノックダンスの振付けも完ぺき。世代を超えて聴いてくれる人がいるのだと静かに感激しました。

私にオザケンを教えてくれた物理部の彼女は今頃どうしてるかな、もしかしたらどこかの会場で聴いてるかな、なんて昔に思いを馳せながら、すがすがしい気分で家に帰ったのでした。