2015年3月20日金曜日

『謝るなら、いつでもおいで』

『謝るなら、いつでもおいで』川名壮志

2006年に佐世保で起きた、小6女児による同級生殺害事件のノンフィクション作品。加害者が「14歳未満の少年」であるがゆえに、「“なぜ”自分の娘が殺されたのか」という遺族の問いが届かないむなしさ、やるせなさ。

遺族、加害者の家族、著者を含めたその周りの人々……皆、一様に悲痛で、えぐられるような胸の痛みがあり、読み進めるのが本当につらかった。

でも、元新聞記者である筆者の「被害者の遺族にかなり近しい第三者」という特異な視点のおかげで、はじめは遺族に同情し、加害者女児に対する不信感や怒り全開だったものの、そのうちに加害者少女の現在や将来について思いを馳せ、彼女の「可塑性」を信じたいと思えるようになっていきました。

タイトルとなっている「謝るなら、いつでもおいで」は、殺害された女児のお兄ちゃんの言葉。絶望の中に一筋の光が示されているのが救いでした。

マタニティワンピース



なかなか好みのものにも出会えなかったこともあって、長女を妊娠中はボトムス以外はマタニティ服は買わずに乗り切りました。マタニティ服は着れる期間が短いですしね。

でも、今は韓国製のプチプラブランドが増えて、マタニティ服の種類が豊富になっていてびっくり!

ためしに、ワンピースを1つ購入してみました。ボンディング素材なので、冬から春にかけての今の季節にいいかなと思って。


2015年3月15日日曜日

Nicolas(三軒茶屋)



何を食べてもおいしい二コラ。

3月は桜のパフェ。食べるのが惜しくなるほど、美しい佇まいでした。





苺のコンフィチュールソーダ割りも一緒に。苺の食感が少し残っており、もぐもぐしながらいただきます。甘酸っぱくておいしい!

店名は、L'Ecume des Jours(うたかたの日々)の料理人Nicolasが由来だそう。



ニコラカフェ / 三軒茶屋駅西太子堂駅若林駅

昼総合点★★★★ 4.5


2015年3月7日土曜日

『ファストファッション』

「ファストファッション クローゼットの中の憂鬱」エリザベス・L・クライン

現在のファストファッションがどのようにして作られ、どのようにして消費され、廃棄されているのかといったことを、かなり批判的な口調でリポート。

アジアの国々の安価な労働力で作られる低品質な洋服たち、そしてそれをまったく大切にせず、ただただ消費していく先進国の若者たち(今や、中高年もファストファッションを利用しますけどね)。そんな現状を伝えたうえで、最後に筆者は「今後は洋服を大切に着る、自分でリフォームしたり手づくりしたりして、お気に入りの1着を作る」という決意を述べており、全体を通してなかなかに説教臭いです。

そろそろ四十路が見えてきて、さすがに洋服選びも「量より質」になった身としてはうなづけることも多いのですが、今まさにH&MやForever21でのお買い物に夢中になっている若いお嬢さんたちには、果たして響くのかしら?