2007年9月23日日曜日

京都音楽博覧会 2007

京都音楽博覧会2007へ参加してきました。

前泊した22日にはefishで
鴨川を眺めつつジンジャーエールを注文し、夕食には枝魯枝魯でおいしい京料理をいただき、食後にコンビニで缶チューハイ買ってゆるゆると飲みながら鴨川を上り、カラオケでくるりを大合唱!翌日への気合十分です。
音博当日は、下着までずぶぬれになるほどの突然の大雨に降られ、野外フェスだけに、逃げも隠れもできずにただただ雨に打たれました……。濡れた身体に初秋の夕暮れ。寒かったなぁ…芯まで冷え切りました。

しかし、そんな体験をしつつも、初めて生で聴いたCocco、小田和正、ふちがみとふなとにハートを奪われて帰ってきたのでした。Coccoは、吼えるように狂気を歌う昔の印象が強かったのですが、この日はデトックスを極めたかのような美しく澄んだ歌声。心が洗われて、思わず涙ぐみます。

大御所小田和正さんの生歌声にも感動!繊細な美しい声に、金縛りにあったかのように、身動きが取れませんでした。さらに、「今日はくるりの曲を…」と言い出したときには大興奮!小田・岸田・佐藤で歌う「ばらの花」は、本当に温かくてすばらしく、じわーっと感動しました。

ふちがみとふなとの音楽観も魅力的で、まさにこの音博のステージにぴったり!普通の夏フェスでは地味に映りそうなところですが、京都の、この静かな野外ステージでは、穏やかに音楽を楽しむことができました。

そして、全曲アコースティック・音博バージョンのくるりステージのすばらしかったこと!くるりがいかに京都という土地を大切に思い、ここで音博を開くことに尽力したのかがよく伝わってきました。京都まで聴きに来て本当によかった!忘れられない体験をしました。

【くるりセットリスト】
1. ばらの花
2. ハイウェイ
3. スロウダンス
4. 砂の星
5. Baby, I Love You
6. ジュビリー
7. スラヴ
8. ハヴェルカ
9. リバー
10. 宿はなし

【Coccoセットリスト】
1. 強く儚い者たち
2. 小さな町
3-4. 沖縄民謡(タイトル不明)
5. ハレヒレホ 
6. 沖縄民謡(タイトル不明)
7. ジュゴンの見える丘 

2007年9月4日火曜日

「天然コケッコー」

シネスイッチで「天然コケッコー」を観てきました。


同じ静岡出身の友人が、「なんてことはない映画なんだけれど、観たらきっと、地元を思いだして懐かしくなるよ」と言って薦めてくれたのですが、まさにそのとおりでした。

あたり一面に広がる青い稲の景色、軽トラで野菜を売って回るおじさん、土間のある家……自分の地元が思い出されて、なんとも温かくノルスタジックな気分に浸らせてもらいました。「ふるさととは、過ごした場所ではなく、過ごした時間のことである」だと言う人もいますが、私のふるさとは、やはり過ごした土地だ、「場所」だなと本作を観て実感したのでした。

そして、主人公役の夏帆さんがなんとも瑞々しく、かわいかった!レイ・ハラカミとくるりの音楽も、風景にマッチしていて心地よかったです。

それにしても、金曜レディースデーは本当にすばらしいシステムですね。900円で映画が観れるなんて!観たい映画がたくさんあって、金曜日が足りません。

2007年9月2日日曜日

くるり「ふれあいコンサート」

くるり ホールツアー2007「ふれあいコンサート」へ行ってきました。

その前日は大学サークルのOB合宿があったため、河口湖から会場の市川へ直行。中央線を端から端まで動くような小旅行をしてしまいました。余談ですが、この「河口湖で合宿」という言葉は、なんとも懐かしく、夏の線香花火を思い起こさせる甘酸っぱい響き。青春時代にタイムスリップしたかのような時間を過ごしてきました。

さて、今回のライブは大学時代の友人と一緒に行ったのですが、「今日、会社の新入社員の後輩に、『今からくるりのライブ行ってくるから、後の作業よろしく』って頼んだら、『あぁくるりって、僕が小学生の頃からいますよね』って言われたよ。アイツ、俺と同世代だと思っていたのに……」みたいな話を聞かされて、苦笑。気持ちはサブカルにどっぷり浸かっていた大学時代のままだけれど、現実には私たちは着実に歳をとっているのだなぁ。。

今回は「ワルツを踊れ」を受けてのクラシックスタイルと聞いているので、ライブというよりはコンサート。広々とした舞台と、固定式の座席というロックバンドのライブ会場らしからぬ市川市文化会館にて、元吹奏楽部の友人と「こういうステージでまた演奏したい」という話で盛り上がりました。

各パートごとに入場してくるのも、岸田くんのベートーベンみたいな髪型も、パーカス隊(コーラス隊?)の振り付けも、かなりツボ。くるりのライブで全曲着席して聴くなんて初めてだったけど、じっくり聴けて良かったです。ただし、終わった後で友人が「まぁ新鮮だったよね」と口にしたのがなんだか引っかかりました。新鮮、そう、確かにこれは新鮮なライブスタイルだったけれど、ライブが終わった後の「新鮮」という言葉は「すごく良かった!」とか「めちゃくちゃ楽しかった!」なんかに比べると、ずいぶん温度が低いわけです。昨年9月のZEPP TOKYOでのライブで、鼻に汗をかいた岸田くんが私の目前50cmくらいをドラム隊で通り過ぎたときの熱い興奮を思い出すと、やっぱり私はくるりのライブではワルツではなくぴょんぴょん飛び跳ねたいなぁと思わずにはいられませんでした。

とはいえ、立って聴いても座って聴いても「ばらの花」はやはり不変の名曲だったし、CDで聴いたときには特に印象に残らなかった「恋人の時計」が、生で聴いたらすばらしかったりと、座って集中して聴ける分だけ新しい発見があり、素直に胸に染み入る感動があり、魅力的でした。

昔から「ギターが歌も歌ってる」みたいな印象が強かったくるりなのに、あれ、岸田くんてこんなに歌がうまかったっけ? ギターもこんなにうまかった?と思ってしまうほど「聴かせた」ことにも驚き。技術的なことを言うならば、今まで行ったくるりのライブの中で一番の演奏力だったと思います。

ライブで大騒ぎしたい私にとってはやや物足りなさも覚えたものの、たまにはこんなスタイルのコンサートもいいかな。