2007年9月2日日曜日

くるり「ふれあいコンサート」

くるり ホールツアー2007「ふれあいコンサート」へ行ってきました。

その前日は大学サークルのOB合宿があったため、河口湖から会場の市川へ直行。中央線を端から端まで動くような小旅行をしてしまいました。余談ですが、この「河口湖で合宿」という言葉は、なんとも懐かしく、夏の線香花火を思い起こさせる甘酸っぱい響き。青春時代にタイムスリップしたかのような時間を過ごしてきました。

さて、今回のライブは大学時代の友人と一緒に行ったのですが、「今日、会社の新入社員の後輩に、『今からくるりのライブ行ってくるから、後の作業よろしく』って頼んだら、『あぁくるりって、僕が小学生の頃からいますよね』って言われたよ。アイツ、俺と同世代だと思っていたのに……」みたいな話を聞かされて、苦笑。気持ちはサブカルにどっぷり浸かっていた大学時代のままだけれど、現実には私たちは着実に歳をとっているのだなぁ。。

今回は「ワルツを踊れ」を受けてのクラシックスタイルと聞いているので、ライブというよりはコンサート。広々とした舞台と、固定式の座席というロックバンドのライブ会場らしからぬ市川市文化会館にて、元吹奏楽部の友人と「こういうステージでまた演奏したい」という話で盛り上がりました。

各パートごとに入場してくるのも、岸田くんのベートーベンみたいな髪型も、パーカス隊(コーラス隊?)の振り付けも、かなりツボ。くるりのライブで全曲着席して聴くなんて初めてだったけど、じっくり聴けて良かったです。ただし、終わった後で友人が「まぁ新鮮だったよね」と口にしたのがなんだか引っかかりました。新鮮、そう、確かにこれは新鮮なライブスタイルだったけれど、ライブが終わった後の「新鮮」という言葉は「すごく良かった!」とか「めちゃくちゃ楽しかった!」なんかに比べると、ずいぶん温度が低いわけです。昨年9月のZEPP TOKYOでのライブで、鼻に汗をかいた岸田くんが私の目前50cmくらいをドラム隊で通り過ぎたときの熱い興奮を思い出すと、やっぱり私はくるりのライブではワルツではなくぴょんぴょん飛び跳ねたいなぁと思わずにはいられませんでした。

とはいえ、立って聴いても座って聴いても「ばらの花」はやはり不変の名曲だったし、CDで聴いたときには特に印象に残らなかった「恋人の時計」が、生で聴いたらすばらしかったりと、座って集中して聴ける分だけ新しい発見があり、素直に胸に染み入る感動があり、魅力的でした。

昔から「ギターが歌も歌ってる」みたいな印象が強かったくるりなのに、あれ、岸田くんてこんなに歌がうまかったっけ? ギターもこんなにうまかった?と思ってしまうほど「聴かせた」ことにも驚き。技術的なことを言うならば、今まで行ったくるりのライブの中で一番の演奏力だったと思います。

ライブで大騒ぎしたい私にとってはやや物足りなさも覚えたものの、たまにはこんなスタイルのコンサートもいいかな。

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