2013年10月7日月曜日

『四十九日のレシピ』

『四十九日のレシピ』伊吹有喜

母が、泣ける泣けると大絶賛していたので読んでみたけれど、どこに泣きのツボがあるのかさっぱり。気負わず手軽に読める一方、大きく心を動かされることもありませんでした。

でもきっと、こうした「母を亡くした物語」は、それを体験した人にしかわからないものがあるのでしょうね。私もいつか身近な大切な人を失ったときには、それが客観的に見てどんなに過剰演出で薄っぺらい話だったとしても、こうした本を読むと、自分の体験と重ね合わせて涙してしまうのだろうと思います。