2014年10月30日木曜日

『姉の結婚』

『姉の結婚』群ようこ

ELLE ONLINEで紹介されていたから図書館で借りた記憶があるのだけれど、読み終わって思ったのは「これをELLEエディターが紹介するはずがない!」という確信。

女のお金にまつわる短編集なのだけれど、どの作品も実にせせこましいというか、節約を通り越してむしろケチ。笑えないユーモアとうんざりするもののオンパレード。
お買い物大好きな物欲あふれるELLEエディター(すみません、偏見です)が、「友達の結婚式にご祝儀2万円も包むのはもったいない」とか、「食費を1日1000円以内に収めなければ!」なんて話を薦めるとは到底思えないのですね。

で、よくよく調べなおしてみたら、ELLEで紹介されていたのは、同名の別作品だったのでした(作家が違うし、そもそもマンガだった)。とはいえ、私も社会人1、2年目くらいはお金がなかったなぁ。当時は、家賃のかからない実家暮らしの同僚たちをうらやましく思いつつ、会社の独身寮でチマチマ節約しながら生活してたっけ。そんなことを思い出して、少しなつかしく読んだのも事実。

2014年10月20日月曜日

『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』

『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』ジェーン・スー

このキャッチーなタイトルと、女心をくすぐる美しい装丁に多くの「女子」たちがジャケ買いしたことでしょう。

「未婚のプロ」なるジェーン・スーさんではあるけれど、既婚者の私でも十分に共感できておもしろかった!

ただ、1つひとつの文章は表現豊かでひねりがきいていて、実に知的に暴力的で愉快なのだけれど、内容はもう10年前に酒井順子さんで読んだいうか、やや既読感があったかな。

それにしても、元オリーブ女子たちは年月を経てすっかり大人になっても、やっぱり良くも悪くも少女感あふれるというか、VERYママみたいにはならないのだなと改めて実感。