2012年3月29日木曜日

「我ら、時」展示会へ


パルコで開催されている、小沢健二「我ら、時」展示会へ行ってきました。


地味ながら、なかなか胸が熱くなる展覧会でした。オザケンがパルコで展覧会を開く。それも、3/16~4/2までという短い期間だけ。ひふみよサイトでも「春の夜に…」と書かれていたので、ファンとしてはちゃんと乗っかって夜に行きたかったのですが、子持ち主婦には夜のお出かけはハードルが高く、平日の昼間に行ってきました。


展覧会では、写真を見て、流れてくる音を聞いて、オザケンが旅し、生活したいろいろな国の風景を共有・追体験していきます。特に、2010年のひふみよコンサートの舞台裏の写真にはかなり胸が熱くなり、「あぁ、こうした旅が、あのコンサートへとつながっていったのか」と気持ちを重ねることができます。そして、来る3/30のコンサート、「東京の街が奏でる」への期待を膨らませたのでした。できることなら誰かと一緒に行って、感想を話し合いながら見たかった。

さて、このパネルの上に設置されているスピーカーがなかなかの曲者で、本当にパネルの真前に立つ人にしか音が聞こえない。しかも、1枚のパネルにつき、流れてくる音がかなり長いので、前の人がなかなか動いてくれない。

展覧会の開催期間が短いこともあって、平日の昼間だというのになかなかの混みっぷり。当然、各パネルの前では結構な人が順番待ちしているのですが、こちらはなんといっても子連れ。おとなしくしていられない1歳児が、アゥアゥ言うわけです。みんなが静かに、小さな音に耳を傾けている空間で。

娘も、ぐずっているわけではないんです。むしろ、薄暗い部屋に心地いい音が聞こえてくるからか、機嫌よくおしゃべりしているのですね。とはいえ、こんな「大人の空間」には完全なる場違いな声。娘が声を発するたびに緊張し、いたたまれずに足早に展覧会場を通り抜け、出口へと向かったのでした。

場所がパルコだし、小さな展覧会だし……と油断していましたが、やはり大人の場所に子どもを連れて行ってはいけませんね。今後の戒めにしたいです。