2005年1月31日月曜日

「青い春」



「青い春」を観ました。

この映画、一言で感想をいうと、「やるせねぇ」。

「暗い映画だけど観終わった後には清々しい気持ちに……」なんてレビューが某サイトに載っていたけれど、私は全然そんな気分にはなれませんでした。

10代の高校生だけが感じ得る絶望感みたいなものを、もう、思いっきり感じ取ってしまって、観た後はしばらく口が開けなかった。

ミッシェル・ガン・エレファントの歌もほんとうに素晴らしい。解散が惜しまれます。

2005年1月25日火曜日

「ジョゼと虎と魚たち」



「ジョゼと虎と魚たち」を観ました。

自分の心の奥にある、人に触れられたくない部分を羽でサワサワと軽く刺激された気分になった映画でした。

池脇千鶴は新世界の裏路地あたりに住んでそうな娘を見事に演じきっているし、妻夫木くんはダメ大学生をまさに地でいってる。純愛ブームのさなか、こういう普通の恋愛ものは、なんかほっと安心できますね。世の中そんなきれいごとだけじゃねぇだろ、みたいな。

障害者に対する偏見とか、いろいろと伝えたいメッセージもあると思いますが、とにかくこの映画は妻夫木くんに思いっきり感情移入して、えらく胸きゅんな気持ちを味わってほしいです。

2005年1月18日火曜日

「グッバイ、レーニン!」



「グッバイ、レーニン!」を観ました。

要するに、この息子は相当のマザコンなのだと思うのです。

初めは母親の健康のためを思って話す嘘も、熱心な共産主義者だと思っていた母親の心が、本当は、息子の自分(東ドイツ)ではなくて幼い頃に越境してしまった父親(西ドイツ)に向いてると分かるや、意固地になって嘘をつき続けてしまう。

「お母さんはオレが守る!」という気持ちがどんどん自己満足化して、どんどん大嘘に膨らんで、そして嘘がどんどん破たんしていくわけです。

それはとんでもなくかっこわるいのだけれど、同時に、精いっぱいの母親への愛情に胸を打たれ、どうしようもなく切ない気分になったのでした。

2005年1月10日月曜日

「死ぬまでにしたい10のこと」



「死ぬまでにしたい10のこと」を観ました。

余命数カ月と判明した主人公(大学の清掃係)が死ぬまでにしてみたいことを、夜中のカフェで書き出す。

・髪型を変える
・娘たちに新しいママを見つける
・夫以外の男と恋をする

挙げられた10のことは、別段大したことではないのですが、余命数カ月と告知されてからしてみたいことって、案外こんな些細なことばかりなんじゃないかなぁと思えるんですね。

もっと泣ける系かと思ったけれど、明るくひたむきなヒロインにじめじめ感はなく、自分がいなくなっても、残された家族が心安らかに生きて行けるようにと健気に気を配る姿が胸を打ちます。

映画では、この場面でこの音楽!という、音と映像がぴたりとはまる瞬間があると思いますが、本作の場合は、それが"God Only Knows"。心をぐっとつかまれます。

2005年1月2日日曜日

「ラブストーリー」



「ラブストーリー」を観ました。

号泣。恋愛ものを観て、鼻呼吸ができなくなるほど泣きたい気分のときに観たい作品です。

正直なところ、『猟奇的な彼女』を観たときにも感じたクァク・ジョエン監督独特の下品さにはかなりげっそりする部分はあります。最後まで続く悲劇イベントのオンパレードに、「泣ける」より「泣かされる」感が強いのも事実。

でも、そんなことを差し引いても余りある主人公の可愛らしさといったら!

ストレスがたまったときに観て、思いっきり泣いたらスッキリしそう。