「グッバイ、レーニン!」を観ました。
要するに、この息子は相当のマザコンなのだと思うのです。
初めは母親の健康のためを思って話す嘘も、熱心な共産主義者だと思っていた母親の心が、本当は、息子の自分(東ドイツ)ではなくて幼い頃に越境してしまった父親(西ドイツ)に向いてると分かるや、意固地になって嘘をつき続けてしまう。
「お母さんはオレが守る!」という気持ちがどんどん自己満足化して、どんどん大嘘に膨らんで、そして嘘がどんどん破たんしていくわけです。
それはとんでもなくかっこわるいのだけれど、同時に、精いっぱいの母親への愛情に胸を打たれ、どうしようもなく切ない気分になったのでした。
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