未解決の幼女誘拐事件がストーリーの柱ではあるものの、いわゆる犯人探しのサスペンスではなく、事件扱う警察内部の人間関係を描いた社会派小説とでもいうべき作品。
世の中で最も正義的なイメージのある警察(県警)における政治事情、腹の探りあいと足の引っ張り合い、根回し、裏工作、心理戦……大の大人の男たちが、困ったり焦ったりにやついたり弱ったりしているようすを、善良な一般市民の視点から気持ち悪く眺めた感じ。警察といえども、組織とは多かれ少なかれドロドロを含んでいるのでしょうね。
ちなみに、NHKドラマは原作にかなり忠実に作られており、よくまとまっていたなぁと感心。胎教にはよろしくなさそうだけど、また折をみて観返したいです。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。