2020年8月18日火曜日

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』

  

『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』山崎圭一

高校時代、世界史の授業が大好きだった。というか、世界史の先生が大好きだった。先生のことが大好きすぎて職員室に入り浸り、SA(Student Assistant)にも立候補したし、影響受けまくって早稲田の政経に行きたいと思っていた時期もあった。

教科書(山川の世界史)はぜんぜん使わず、重箱の隅の隅をつつくような細かすぎる知識をしゃべり倒しているうちに授業を終えるチャイムが鳴る、とそんな授業ばかりする先生だった。

先生のおかげで歴史の登場人物の細かすぎて伝わらない物まねみたいなやつはマスターしたのに、肝心な歴史のメインストリームを身に付けなかった。暗記が嫌いだった。だから、受験科目としての世界史は苦手だった。センター試験でも7割くらいしか得点できなかった。

不惑を過ぎた今でも、世界史に対するズレた愛と、苦手意識が混在している。

ユーチューバー先生が書いた世界史の本、ということで、もしかしたら学びなおしができるかもと思って手に取ってみた本書。舞台がワールドワイドに飛びまくらないので、なるほど、たしかに理解しやすい。現代に至るまでの流れが、するっと読める。

でも、物足りないの。圧倒的に熱量が足りない。余計な枝葉がカットされているから、スマートで効率よく理解できると思うけれど、「どうでもいい情報」に飢えてしまう。

結局、私は何を求めてこの本を手に取ったんだっけ?という話。

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