2016年10月23日日曜日

『永い言い訳』

『永い言い訳』 西川美和

誕生日プレゼントに何が欲しい?と夫に聞かれたので、「本1冊と、その本を読み終わるまでの自由時間」と答えました。幼い子が二人いると、本を読みふけるまとまった時間が全然とれなくて。

私としては長編小説を期待していたのですが、夫から贈られたのは、ムーギー・キム著『一流の育て方』。思いっきりガクッときました。

自由時間を手にして、まず向かったのは駅前の書店。夫には申し訳ないけれど、店頭に平積みされていた『永い言い訳』を買い直しました。

さて、本書は妻に先立たれた夫のお話。しかし、この夫はひねくれ者で、亡くなった妻ともなかなかきちんと向き合えない。自己愛の強すぎる主人公に、イライラさせられっぱなしです。

でも結局のところ夫婦は他人で、自分が見ている姿でしか相手のことは理解できていないものなんですね。

そんな感想を持ちつつ、夫に「本当は小説を読みたかった」と正直に伝えるべきか。悩みます。

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