『勝手にふるえてろ』 綿矢りさ
「放っておけない」と「関わりたくない」の波が交互に押し寄せるようなめんどくさい主人公の、行間から漂う強烈な生きづらさ感……。
時にいらだち、時にドン引きし、たまに応援したくなり、でもまた突き放し、そして共に落ち込むという、女子の共感能力をフル動員して読んでしまい、読み終わったときは、なんだかぐったりと疲れてしまいました。
油断していると自省という深い穴に落とされそうなので、決して自分とは重ね合わせずに読むことをすすめたいです。
こじらせ女子を描かせたら、りさたんの右に出るものはいないなと改めて実感したのでした。
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