母親を亡くしたショックから道を踏み外した主人公シェリルが、立ち直るために自分に課す3カ月1600キロのトレイル。
「人生には、バカなことをしなきゃ、乗り越えられない時がある」ということですが、とはいえ、真面目で教養がある人間ゆえに徹底的に自分を追い込もうとするのは、観ていて本当に痛々しい。
先週観た「しあわせはどこにある」の生ぬるい自分探し物語とは対照的に、こちらは超ストイック、もはや修行です。
初めはただただつらいだけのトレイルも、仲間に出会ったり、人の優しさにふれたりして、シェリルの顔から次第に険がとれて柔らかい表情になっていくのに安心します。
観ている方も、少しずつ周りの雄大な景色を楽しむ余裕が持てるように。
母親役のローラ・ダーンの、太陽のような存在感!いつも陽気で、少女のようにかわいらしいお母さんでした。
なつかしの「キューティ・ブロンド」では明るく勝気なブロンド役をしていたリース・ウィザースプーンですが、痩せこけた姿でヘロイン打ってラリってる姿も見事でした。
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