『むらさきのスカートの女』 今村夏子
なんとも摩訶不思議な印象の、釈然としないおもしろさがある本。
近所の商店街でも有名な「むらさきのスカートの女」に興味を持つ主人公。あの手この手でお近づきになろうと策を講じ、ようやく捕まえた!と思ったら、するりと抜けていなくなってしまう……
社会不適応者だと思っていた「むらさきのスカートの女」が意外に職場でうまく馴染み、あれ、もしかすると不気味なのは主人公の方か?と混乱し、それでいて最後は煙に巻いたようなスッキリしない終わり方。沼にはまった感じ。
大体、このタイトルのくせにカバーのイラストは水玉スカートって、どんなけ肩透かしなのよ。
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