小説家という職業についている筆者が、仕事への姿勢や自分なりの仕事観を真摯に、誠実に語っている一冊。語り口は淡々としているけれど、行間から小説に対する熱い思いがひしひしと伝わってきます。
これまでの人生の歩みや作品の裏話が新鮮で、もう何度も読み返した作品もまた再び手に取りたくなるし、一度読んだもののあまり好きになれず、本棚に入れっぱなしになっているものも、引っ張り出して読みたくなります。
胸に刺さる言葉が多く、角を折ったりサイドラインを引いたりしながら、何度もページを進んだり戻ったりしながら読みました。まるでビジネス書を読むときのように。こんなにも気分が昂ったのは久しぶり。
早く職場に戻りたいな。平凡ながらも、自分が好きで取り組んでいる仕事に、もう一度ちゃんと向き合いたくなりました。
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