瀕死の状態で荒野にひとり置き去りにされてしまったハンターが、殺害された息子の復讐のために壮絶なサバイバルに挑みます。
セリフのほとんどは「ウォォ……グッ……!!」という熊のような唸り声と、「フゥ、、ヒィ、、、」という気道から空気が漏れてるような喘ぎ声ばかりですが、生魚に喰らいつき、鼻水とよだれを垂らしながら地べたを這いずりまわるワイルドなレオナルド・ディカプリオ! 目が離せません。
極寒の自然の中、グリズリーに原住民、そして味方も! とにかく敵が多すぎて、ずっと緊張して息をひそめて観ていた2時間半でした。たまに映るたき火や獲物の肉が温かそうでホッとしたな……。
「ロミオとジュリエット」を演じた頃の美青年ディカプリオの面影はありませんが、傷だらけで小汚いひげ面の中にのぞく青い目の美しさには本当に引き込まれます。息子への強い思いだけで生き抜いてきたのに、復讐を遂げても息子が戻ってくるわけではなく……そんな空虚さが感じられる最後でした。
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