2016年11月6日日曜日

「リリーのすべて」

「リリーのすべて」を観ました。




世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベと、その妻ゲルダの夫婦の絆を描いた作品。

アイナーは、画家の妻ゲルダから女性モデルの代役を依頼されたことをきっかけに、自分の中に潜む女性「リリー」の存在を自覚。以来、心身が一致せず、次第に不安定な状態になっていきます。




リリー(アイナー)役のエディ・レッドメインの可憐なことといったら! 伏し目がちに女性を観察してしぐさをまねしたり、鏡の前でポーズをとったりする姿が繊細でいじらしくて、まるで生まれたての小鹿のよう。




あきらめも手伝って、アイナーがリリーとして生きていくことを受け入れ、支えていくことを決意した妻のゲルダもまた、愛する「夫」がいなくなってしまったことに苦悩します。
ただ、ゲルダも、支えてくれる友人のハンスも、みんな寛容でいい人すぎて、なんだかきれいにまとまりすぎてるところが少し引っかかるかな……。

適合手術がうまくいかず最終的にリリーは亡くなってしまいますが、リリーにとっては偽りの姿のままでいることの方がつらかったのだということが切ないほどに伝わってきました。


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