「ハイネケン誘拐の代償」を観ました。
1983年に実際に起きた、ビール会社ハイネケンの経営者誘拐事件。
銀行の融資が受けられず仕事は八方ふさがり、もうすぐ子どもも生まれるしお金が必要、でもコツコツ真面目に働いて稼ぐなんて……という地元の若者グループが、一攫千金を狙って大富豪ハイネケンを誘拐します。
みんなで知恵を出し合ったり励ましあったりしながら、ゲームのような感覚で大胆不敵に進めていきますが、人質をとってからが計画通りにはいかず、少しずつ歯車が狂い始めます。
仲のよかった幼馴染たちは、はじめはちょっとした悪だくみのような楽しさも秘めていたのに、身代金を手にする頃には疑心暗鬼に満ち、互いに背を向けあうように。
結局、実行犯は全員捕まってしまうのですが、「裕福には2通りある。多額の富を得るか、大勢の友人を持つか。両方はあり得ない」というハイネケンの言葉が沁みました。
ところでこの映画、原題は“Kidnapping Mr.Heineken”。邦題で「代償」と入れてしまったのはネタバレ的なつまらなさを感じます……。
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