2006年10月8日日曜日

『鶉籠』



ROCKIN'ON JAPANの「岸田二万字インタビュー」が載っているバックナンバーを探して古本屋に入ったところ、美しい装丁に惹かれて思わずジャケ買い。

明治39年発行の初版を昭和50年に復刻しているもののようです。橋口五葉の手がけた美しいデザイン。これが今から100年も前に作られたなんて。


2006年6月25日日曜日

「アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶」

「アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶」を観ました。




モンマルトルの丘が見えるパリのアパルトマンの屋上で絵を描こうとして、「今日は日ざしが強いからやめる」と腰を上げるブレッソン。ルーブル美術館のヤン・ファン・エイク「宰相ニコラ・ロランの聖母子」を見て「計算しつくされている」とつぶやくブレッソン。しわくちゃの手で写真に小さくサインを入れるブレッソン。

93歳のアンリ・カルティエ=ブレッソンが穏やかに笑っている映像を見ながら、実に当たり前なのだけれど、あぁ、この人はつい最近までこの世に生きていたんだなぁと思いました。

ドキュメンタリーとしてはちょっと物足りなさも感じますが、サルトル、マティス、トルーマン・カポーティ、ココ・シャネル……偉大、というか偉大すぎてちょっと実感の湧かないような人たちの素の表情や撮影のエピソードはとても興味深く、まさに「秘話」。

また、ブレッソンの作品の中から、エリオット・アーウィットやイザベル・ユペールたちが選ぶマイベストが非常に面白い。なんでそれ選んだの?ともっと詳しく聞きたくなります。

私にはこんな写真は撮れないけれど、瞬間瞬間に芽生える感情だとかひらめきだとかそういうものを無視しないで、写真を撮るかのように、ちゃんと育てていきたいと思いました。

ちなみに、アンリ・カルティエ=ブレッソンのことをアメリカ人は「ブレッソン」と呼ぶけれど、フランス人は「カルティエ」と呼ぶそうです。イザベル・ユペールは、親しみを込めて「アンリ」と呼んでいました。


2006年6月15日木曜日

6月



気づけばもう6月。雨とあじさいとボブディランの季節です。

紫陽花の名は、集(あづ)真藍(さあい)が由来で、その名の通り、青い花が集まって咲いている姿を表しているのだそう。思わず人に教えたくなりますね。

2006年5月14日日曜日

「STADIUM ARCADIUM」


「STADIUM ARCADIUM」Red Hot Chili Peppersを聴きました。

あー、やっぱりすごいなぁ、レッチリはかっこいいなぁ!!アンソニー、最高!フリーは神!

はじめはゴルフの打ちっぱなしをしながら聴いていたのですが、きっとライブだったらここですでに上半身は脱いでるだろうな、とか想像してしまい、まったく集中できません。

音楽に心を持って行かれてグラブを握る手に力が入らず、結局あきらめてベンチに腰掛けてゆっくり聴きました。

2006年5月5日金曜日

仙台旅行

思い立って、GWに松島へ行ってきました。


松島で遊覧船に乗りながら。

船の後を追ってたくさんのカモメは飛んでいたので、カモメは動くものに寄って来るのかなぁと見とれていたら、係員がデッキで餌を与えてカモメを集めていました……。




味 太助 分店いいだ」の牛タン定食。とにかく厚い。文句なしにおいしい。




「龍亭」の涼拌麺。エビとレタスだけがあらかじめ載っており、ほかのものは好みでトッピング。ゴマダレが濃厚なのに意外とさっぱり食べられて、おいしかったです。



2006年4月21日金曜日

『世界の果てのビートルズ』

『世界の果てのビートルズ』 ミカエル・ニエミ

私はおそらくあまり熱心なビートルズファンではないし、アルバムだって、そんなにたくさん持ってません。

でもビートルズのことはとても好きだし、2002年のポールの来日公演で「ジョージに捧げる」といってジョージのウクレレでポールがSomething歌ったときには胸が熱くなったものです。「ボクがこうやって(ゆっくり)ウクレレ弾くとね、ジョージが "No, No, No" と言ってこうやって(速く)弾くんだよ」とか言ってさ。

本作はビートルズの本ではなく、ビートルズを聴いて「うわー!」となったスウェーデン奥地の少年の話です。

ビートルズファンならば、きっとどこかに共感できるところがあるはずで、久々に、あぁいい本にめぐりあったなぁという気分になりました。本屋大賞も、納得。

2006年4月13日木曜日

『沖で待つ』

『沖で待つ』 絲山秋子

とりたてて文章が美しいわけでもないし、文体やテクニックが抜群に優れているとかいうわけでもなく、堅実な、というか、地味な本。

しかし、この地味な日常が、あまりに自分の毎日と似通っていて、いやたぶん、私だけじゃなくて、この話に共感するサラリーマンは多いのでは。面白いとか面白くないとか言ってる前に、仕事に一生懸命にならざるをえないような、そんな毎日。

友達や家族ほど近しくはないけれど、確実に自分の「仲間」である同期。将来、誰かが出世したとか左遷されたとか、人間関係が微妙になるのかもしれないけれど、それでも、あの新入社員時代を一緒に過ごしたというだけで、連帯感を覚える人たち。

その同期との居心地の良い距離感を思い出し、読み終わった後は、同期が恋しくなりました。