2017年10月30日月曜日

『マチネの終わりに』

『マチネの終わりに』平野啓一郎

主人公のギタリストと彼が思いを寄せるジャーナリストはとびきりチャーミングで知的に描かれているのに対し、周りのその他大勢の凡人ぶりが対照的すぎて、思わず苦笑……。

ストーリーそのものというより、随所に挟み込まれる平野啓一郎さんらしい哲学的な思想が、「大人の恋愛小説」らしい味つけになっています。

秋の夜長に手に取るのにぴったり。長編小説を細切れで読むのはあまり好きではありませんが、この本は1週間かけて、少しずつ読み進めるのが、むしろ楽しかった。

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