2011年7月14日木曜日

「最高宝」

最近はもっぱらiTunesストアでダウンロード購入するばかりで、CDを買っていないなぁ。でも、データって、なんとも軽い存在に感じるのです。自分の物になりきらないというか、所有欲を満たしてくれないというか。昭和的な感覚なのかしら。

そんな気持ちもあって、今回はCDを買いました。




「最高宝」 中村一義 を聴きました。

21名の著名人が選曲した、いわゆる「中村くんのベスト」。だから、実は収録されているほとんどの曲はすでに持っているんです。なのになぜ買ったかというと、ブックレットを読みたかったから。


歌詞カードを手に、一字一句目で追いながら、「ただ僕等は絶望の“望”を信じる」ってすてきな言葉だ、と思ったり、ライナーノーツを読んで、世界のナベアツが、『永遠なるもの』に、こんなコメントを…!と驚いたり感動したりしながら聴いたりするのは、本当に貴重な時間だと思うのです。

CDの価値はブックレットにあり。貪るように音楽ばかり聴いていた大学時代に感じたことを、2011年の今、改めて実感したのでした。