2018年8月1日水曜日

『うしろめたさの人類学』

『うしろめたさの人類学』 松村圭一郎

贈り物につきものの「うしろめたさ」の解説から始まり、市場とは? 国家とは? 社会とは? と、どんどん展開されていく「構築人類学」。負い目の蓄積が格差をもたらす、という言葉にはハッとさせられます。

突然登場するエチオピア旅行記も含め、オザケンがしばしば朗読などで伝えていることと重なるところも。人類学の豊かさを感じます。

やさしく寄り添う語り口に、無理なく理解が進むのもうれしい。人類学の本で感動したのは初めて。

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