『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』ジュノ ディアス
すごい本を読んでしまった……。本を読んでこんなに興奮したのは久しぶり!
主人公オスカーの饒舌すぎるオタクっぷりを暑苦しく、疎ましく感じながら読み進めていくと、次第に彼の圧倒的な知識と純粋すぎる人間性に引き込まれ、いつしかオスカーのことが大好きになっている自分に気づきます。
「短く凄まじい」のとおり、とにかくスピード感のある作品。はじめは文字量が多いこともあってなかなかスムーズに読み進めていけなかったのだけれど、第1章が終わるころにはページをめくる手を止められなくなっていました。
オスカーを通して語られる細かすぎるサブカル情報を除けば、暴力とセックスばかりが描かれるアクの強すぎるお話ですが、なぜか読後感はすがすがしく爽やかで、最後には不覚にも涙を流しました。好みは分かれるところだと思いますが、誰かとお酒を飲みながら感想を共有したい一冊です。
2015年8月1日土曜日
2015年7月30日木曜日
2015年7月26日日曜日
『64(ロクヨン)』
『64(ロクヨン)』横山秀夫
NHKの連続ドラマがすごく面白かったので、すぐに原作を借りてきて、もうすぐ臨月の大きなお腹に分厚い本書を乗せ、手に汗にぎりながら一気に読みきりました。
未解決の幼女誘拐事件がストーリーの柱ではあるものの、いわゆる犯人探しのサスペンスではなく、事件扱う警察内部の人間関係を描いた社会派小説とでもいうべき作品。
世の中で最も正義的なイメージのある警察(県警)における政治事情、腹の探りあいと足の引っ張り合い、根回し、裏工作、心理戦……大の大人の男たちが、困ったり焦ったりにやついたり弱ったりしているようすを、善良な一般市民の視点から気持ち悪く眺めた感じ。警察といえども、組織とは多かれ少なかれドロドロを含んでいるのでしょうね。
ちなみに、NHKドラマは原作にかなり忠実に作られており、よくまとまっていたなぁと感心。胎教にはよろしくなさそうだけど、また折をみて観返したいです。
未解決の幼女誘拐事件がストーリーの柱ではあるものの、いわゆる犯人探しのサスペンスではなく、事件扱う警察内部の人間関係を描いた社会派小説とでもいうべき作品。
世の中で最も正義的なイメージのある警察(県警)における政治事情、腹の探りあいと足の引っ張り合い、根回し、裏工作、心理戦……大の大人の男たちが、困ったり焦ったりにやついたり弱ったりしているようすを、善良な一般市民の視点から気持ち悪く眺めた感じ。警察といえども、組織とは多かれ少なかれドロドロを含んでいるのでしょうね。
ちなみに、NHKドラマは原作にかなり忠実に作られており、よくまとまっていたなぁと感心。胎教にはよろしくなさそうだけど、また折をみて観返したいです。
2015年7月1日水曜日
『キャプテンサンダーボルト』
『キャプテンサンダーボルト』伊坂幸太郎・阿部和重
合作とは思えない合作。どちらがどこを担当したのかさっぱりわからないほど上手にブレンドされており、素直に1つの作品として楽しめます。
話のテンポが悪かったり、盛り上がるべきところがあっさりしすぎていたりと、やや物足りない部分があるのも事実。率直に言って、『ゴールデンスランバー』の方が断然おもしろい。
それでも、二人の主人公が知恵を出し合い、励ましあいながら敵に向かう姿は、まさにプライベートでも仲良しだという作者二人に重なる部分があって、なんだかもう微笑ましくすらあります。
あまり深く考えずに一気に読み通して、ハラハラドキドキの世界を楽しんだら、それでいいんじゃないかな。
合作とは思えない合作。どちらがどこを担当したのかさっぱりわからないほど上手にブレンドされており、素直に1つの作品として楽しめます。
話のテンポが悪かったり、盛り上がるべきところがあっさりしすぎていたりと、やや物足りない部分があるのも事実。率直に言って、『ゴールデンスランバー』の方が断然おもしろい。
それでも、二人の主人公が知恵を出し合い、励ましあいながら敵に向かう姿は、まさにプライベートでも仲良しだという作者二人に重なる部分があって、なんだかもう微笑ましくすらあります。
あまり深く考えずに一気に読み通して、ハラハラドキドキの世界を楽しんだら、それでいいんじゃないかな。
2015年6月1日月曜日
『フランス人は10着しか服を持たない パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣』
「フランス人は10着しか服を持たない パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣」ジェニファー・L・スコット
断捨離の参考になるかなと思って読んでみました。
手間隙かけて料理を作り、食事の時間を家族で大切にすること、普段着にこそ上質なものを取り入れ、余分な物は所有しないこと――これは、日本でいうところの『クロワッサン』や『天然生活』あたりが唱える「ていねいな暮らし」なのでは。
とはいえ、日本の「ていねいな暮らし」がいささかほっこりし過ぎるのに対し、パリの「シックな生活」はもっと色気のある印象。例えば、パリにおける「シルクの下着」は、レースがふんだんに使われた繊細なデザインのものを指すのに対し、日本におけるシルクの肌着といえば、5本指靴下だったり腹巻だったりするわけですから……。
ちなみに、原題は“Lessons from Madame Chic: 20 Stylish Secrets I Learned While Living in Paris”。編集者はずいぶん扇情的な邦題を付けたものですね。
2015年5月30日土曜日
CINNABON(二子玉川)
大好きなシナボンが二子玉川に!
シアトルズベストコーヒーのLサイズと一緒に。
これで、明日、明後日分の糖分は摂れたかな……。
昼総合点★★★☆☆ 3.0
2015年5月15日金曜日
「セッション」
「セッション」を観てきました。
音楽大学に通うニーマンは、名門フレッチャー教授のバンドにスカウトされて意気揚々と練習に参加するも、待ち受けていたのはフレッチャーの異常なまでに完璧主義のレッスン。それでも、フレッチャーの期待に応えようと練習に練習を重ねますが、罵声を浴びせられ、理不尽な罠を仕掛けられ、ニーマンはじりじりと追い詰められていきます。
ほとばしる汗、繰り返される怒号と罵声、文字通り血のにじむ努力……。ドラマーが主人公の青春映画、くらいの軽い気持ちで観に行ったら、ほっぺたを勢いよくぶん殴られた感じ。「これはロッキーか!?」と思うほどに、超体育会系の作品でした。
汚い足の引っ張り合いや仕返しに次ぐ仕返しに、ただただあんぐりと口を開けて観るほかはないのですが、それがただの泥仕合に終わらないのは、両者に一貫した音楽愛が感じられるから。メトロノームのように静かにセッションのリズムを支える役割を果たすこともあれば、叩きのめすかのごとく打ちまくり、荒れ狂う嵐のような音を奏でることもあり、ドラムという楽器の振り幅の広さを改めて見せつけられました。
音楽大学に通うニーマンは、名門フレッチャー教授のバンドにスカウトされて意気揚々と練習に参加するも、待ち受けていたのはフレッチャーの異常なまでに完璧主義のレッスン。それでも、フレッチャーの期待に応えようと練習に練習を重ねますが、罵声を浴びせられ、理不尽な罠を仕掛けられ、ニーマンはじりじりと追い詰められていきます。
ほとばしる汗、繰り返される怒号と罵声、文字通り血のにじむ努力……。ドラマーが主人公の青春映画、くらいの軽い気持ちで観に行ったら、ほっぺたを勢いよくぶん殴られた感じ。「これはロッキーか!?」と思うほどに、超体育会系の作品でした。
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